上半期ラインナップ
大佛次郎(1897-1973)が亡くなってから50年を迎える今年、港の見える丘公園内の大佛次郎記念では、2023年4月から1年間にわたり記念事業を開催します。
- 大佛次郎記念館2023年度上半期主催事業
大佛次郎記念館2023年度上半期主催事業2023年度の大きな目玉となるのが、大佛次郎記念館編「南方ノート・戦中日記」(未知谷)の刊行です。
刊行に合わせ、8月26日より特別展【初公開&出版記念「南方ノート」と「戦後日記」―大佛次郎が見た戦中・戦後】を開催します。
同盟通信社の嘱託として南方(現シンガポール・マレーシア・インドネシア)を視察した際の日記「南方ノート」と、戦後1946年から1950年に書けて書かれた「戦後日記」を取り上げ、日本軍政下の南方と、GHQ占領下の日本で大佛次郎が何を見たのか、思ったのか、作家の視線と時代に迫る展示です。
また、4月22日から開催の「おさらぎじろう展―漫画「ぼくの伴侶 猫と大佛次郎物語」では、大佛次郎の半生を描く、へげかもこ作の漫画『ぼくの伴侶 猫と大佛次郎物語』(少年画報社・2022年刊行)と共に、漫画世界と所蔵資料の間を行き来しながら、大佛次郎の足跡をたどります。
- 2023年度上半期連携事業
市内外の多様な施設・団体が多彩な事業を開催し、大佛次郎と大佛作品の魅力を再発見する機会を創出します。
大佛次郎が約10年間仕事場としたホテルニューグランドの宿泊プランで幕を開け、図書館、文化施設、西洋館での記念展示、記念館を袴で楽しむ日帰り観光プラン、市民団体による大佛原作映画上映会、猫好きだった大佛にちなんだ特別企画「ねこ尽くし 名作落語の夕べ」、そして日本画家鏑木清方が大佛次郎主宰誌「苦楽」に描いた作品を紹介する企画展と、幅広いラインナップが揃いました。
ホテルニューグランド
時代小説「鞍馬天狗」「赤穂浪士」、開化小説「霧笛」、ノンフィクション「パリ燃ゆ」、史伝「天皇の世紀」、戯曲、童話、エッセイなど、たびたび映像化され、今なお読み継がれる作品を遺した大佛次郎。没後50年を機に、地域の企業、市民団体、市内外文化施設がつながり、横浜に生まれ横浜を愛し、鎌倉に長く暮らした文士の魅力を、多彩な事業で広く伝えていきます。
横浜にぎわい座 2階ギャラリー
- 大佛次郎没後50年記念キャラクターペンねこ(2代目)
大佛次郎没後50年記念して、新しいキャラクターが誕生しました。
のんびりした表情が可愛らしいぺんねこ。
しっぽは、大佛次郎が愛用していた万年筆のペン先のようになっています。
5つのポーズがあり、没後50年記念事業の会場に登場する予定です。